社会人基礎力というものをご存知でしょうか?職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力を3つの能力12の要素で構成したものです。自分の仕事の能力を系統的にチェックする良いツールとして活用できますし、婚活にも応用できるスグレモノです。
今回は、社会人基礎力とは何か、それをどのように高めていけば良いのか、婚活にどのように応用すれば良いのか、この3点についてお伝えしていきます。
社会人基礎力とは
社会人基礎力は、3つの能力で構成されています。1番目は前に踏み出す力(アクション)。2番目は考え抜く力(シンキング)。3番目はチームで働く力(チームワーク)。各力はそれぞれ3個から6個の要素で構成されています。
前に踏み出す力:アクション
一歩前に踏み出し、粘り強く取り組む力のこと。
アクションは3つの要素に分解され、主体性をもって物事に進んで取り組む力、他人に働きかけて巻き込む力、目的を設定し確実に行動する力で構成されています。
考え抜く力:シンキング
疑問を持ち、考え抜く力のこと。シンキングも3つの要素に分かれています。現状を分析し目的や課題を明らかにする課題発見力、課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する計画力、新しい価値を生み出す想像力です。
チームで働く力:チームワーク
多様な人々とともに目標に向けて協力する力。チームワークは全部で6つの要素に分かれています。自分の意見をわかりやすく伝える発信力、相手の意見を丁寧に聞く傾聴力、意見の違いや立場の違いを理解する柔軟性、自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する状況把握力、社会のルールや人との約束を守る規律性、ストレスの発生源に対応するストレス・コントロール力です。
アクション力をのばすには?
キーとなるのは「プロアクティブであれ!」ということ。受動的ではなく能動的に動くということです。これを身につける方法は、先を予測するクセをつけること。将来予測から現在を見れば、それがネガティブなことだったら防ごうとしますし、ポジティブなことだったら早く実現させたくなって動きたくなる、というわけです。いずれにしてもじっと待ってるような受け身の状態ではいられなくなります。
他人に働きかけて巻き込む力を育てる方法は、前のブログでもご紹介しましてので、そちらを参考にしてください。
https://purematchingtokyo.com/?p=477(新しいタブで開く)
シンキング力を伸ばすには?
考え抜く力が強い人は頭がよいのではなく、考え方のコツを知っているだけです。だからあなたもそのコツを習得すれば、シンキング力を伸ばすことができます。ただし、考え方のコツにもいろいろなフレームワーク、いろいろなノウハウがあるので、何でもよいというわけではありません。このブログでは、私自身が実践し、効果が高かった優れた内容のものを紹介していきます。たとえばデザイン思考という考え方は、みなさんにぜひ紹介したいと思っています。(デザイン思考はこちら→https://purematchingtokyo.com/?product=sample-product2)
チームワーク力を伸ばすには?
組織で働いている人には必須の力です。この力がないと非常に仕事がやりにくでしょうし、うまくいかないことがストレスになって心を病んでしまう人も多いと思います。6つの要素(発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレス・コントロール)すべてが揃ったスーパーマンのような人はいないので、自分の得意な部分だけを磨くことに集中しましょう。不得意な部分を修正しようとするのは、得意な部分を伸ばすよりも10倍以上の努力が必要ですし、それでやっと人並みになるくらいですから、努力のしがいがありません。短所を補うのではなく、長所を伸ばすのです。そうすれば短所も見えなくなリます。
ただし、ストレス・コントロール力だけは現代人にとっては必須の力ですのでなんとか身につけたいものです。ストレスが発生するのは仕事だけではありません。婚活の場においても、家庭生活においても発生するでしょう。ストレスに対処するコツは、「ストレスはエンタメ(娯楽)である」と思いこみ、それを解消する方法を決めておき、発生したらその方法ですぐに発散すること。これを習慣化することがコツです。
婚活は減点ゲームになりやすいので要注意!
アクション力を婚活に応用するコツは1にも2にも「プロアクティブであれ!」ということ。常に相手のことを考え、先々のことを考えるクセをつけましょう。デートの会話で何を話すのか、どこの店に行くのか、どこまで話をすすめるのか、先を想像し、先に決めてから動く。これがプロアクティブということです。
シンキング力を婚活に応用するには、デザイン思考をおすすめします。相手の気持ちに共感し、自分の婚活能力の足りない部分を見つけ出し、それに対処する方法を考え、どこか別のところで試しにやってみて、その後に実践してみる。(くわしいデザイン思考はこちら→https://purematchingtokyo.com/?product=sample-product2)
チームワーク力の中で婚活に応用する部分はたくさんあります。というか、ほとんどです(笑)自分をPRする発信力、相手の話をきく傾聴力、相手の言葉や行動に柔軟に対応する柔軟性、デートなどの状況で突発的なことにも対応できる状況把握力、テーブルマナー、女性をエスコートするマナー力(=規律性)、そして婚活で相手とうまくいかなくなったり、なかなかよい相手に出会わない時でも必要以上に落ち込まないストレス・コントロール力。
先ほど「短所は見ずに長所を伸ばせ」と書きましたが、婚活においては、相手が減点ゲーム(100点満点からどんどん点数をひいていく考え方)をしかけてくる場合がありますので、その場合はすくなくともマイナス評価にならない程度の発信力や傾聴力、柔軟性、状況把握力を身につけたほうがよいでしょう。その場しのぎで対応するのは厳しいので、事前にシュミレーションして練習しておく必要があるでしょう。
社会人基礎力は、経済産業省がつくったものですが、ビジネスパーソンの能力の指標になるだけではなく、婚活能力の指標にもなることがおわかりいただけたと思います。これらの力をレベルアップしたい、あるいはこれらの力を伸ばす具体的な方法を知りたいという方がいらっしゃましたら遠慮なくこちらまでお問い合わせください。
→https://purematchingtokyo.com/?page_id=287(新しいタブで開く)