未来格差とは
「未来格差」という言葉はオタク評論家の岡田斗司夫氏が自身のYoutube番組で語っていた概念である。
未来予測ができるかできないかによって、人生における格差が生まれるというもの。
たとえばタレントはTVに出るとギャラがもらえるわけだが、これからはお金を払ってTVに出なければならないようになる…という未来予測を、10年ほど前に岡田氏は提示したが、当時は全く受け入れられなかった。
しかし、現在、タレントのギャラはどんどん下がっているそうで、タレント側もそれを受け入れている。なぜなら高額のギャラを維持しようとしたら番組自体を打ち切られるからだ。打ち切られるくらいなら、半額のギャラでも番組に出続ける方が、長い目で見てプラスになる。TVに出続けている方が、その他の仕事、CMや地方営業などで稼げるから損はしない、という考え方だ。岡田氏が予言したことが、似たような形で現実になりつつあるというわけだ。
このような近い未来、5年から15年先のことを予測することはそれほど難しくないとのこと。ポイントは、それはおかしいといった感情論やこうあるべきだといった固定観念にとらわれず、冷静に現在の流れ、トレンドを見つめれば、おのずと答えは出てくるとのこと。
オーディションからオークションへ
もう一つ、実例をあげる。
最近、アニメの声優の人選がオークション、つまりギャラの安さで決まる事例が出てきたとのこと。
通常ならオーディションで選ぶのが普通である。声優の実績やスキルなどを見て決定権者が決めるのだが、オークションだから人を見るのではなく、事務所の入札で決める。落札した事務所はその役に見合う声優を起用することになる。
たしかに、声優は必ずしも一番上手な人がやるとか、一番有名な人がやるとか決まっているわけではない。配役はキャスティングする責任者が、その人の感覚や気分、あるいはしがらみ（？）で選んでいるのが実情のようだ。だからオークションで選んでも作品の質には問題ないのだろう。
婚活男子もオークションにかけらている？
婚活に邁進している男子諸君も、じつは自分が選んでいるようで、選ばれているのかもしれない。
当相談所が所属しているIBJ日本結婚相談所連盟では７万５千人の会員がいて、半数以上の女性、つまり約４万人の女性から男性は検索されて選ばれることになる。
誰がいちばんコストパフォーマンスがよいのか？
誰がいちばん自分の自由を保証してくれるのか？
誰がいちばん自分に合った男性なのか？
誰がいちばん自分を幸せにしてくれるのか？
これは男女ともにオーディションに参加しているように見えるが、内実はオークション、つまり安売り合戦に参加しているのではないか。高くて売れるのは、年収ぐらいのものだ（最近はいくら男性の年収が高くてもなかなか決まらない。女性の側もしっかり稼げるようになってきたからだ）。
婚活市場のオークションから脱出するには、あなたの考え方を変えなければいけない。
パラダイムを変える、つまりパラダイムシフトである。
オーディションの参加者やオークションに出される側ではなく、オーディションやオークションを主催する側になるのである。
つまり自分が選ぶ側になること。自分がプロデューサーであり、監督であり、キャスティング・ディレクターなのだという視点にたって婚活を行うこと。
このようなマインドセットで婚活を行えば、かならず最良・最幸の女性に巡り会えるだろう。
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